1月の安全衛生管理:冬場の通信工事での注意点
2025年1月15日(水)
みなさん、こんにちは。
坂本電設です。
1月もいよいよ後半に入り、寒い日が増えてくるのかと思うと憂鬱です。
日中は比較的暖かい日が続いていますが、火曜日朝6時の出社時の外気温はマイナス1℃でした。。。
1月は寒さや雪、路面凍結といった冬特有の環境での作業が多くなります。この時期は労働災害が増える傾向にありますので、リスクを正しく理解し、安全対策を徹底することが重要です。今回は、この時期に発生しやすい労働災害の例とその防止策についてお伝えします。
1. この時期に多い労働災害事故
① 転倒事故
状況: 雪や氷で滑りやすい路面や足場での作業中に発生。特に高所作業での転倒は重大事故につながることも。
例: 凍結した足場での移動中に滑り、足首を捻挫。さらに工具を落下させたことで下で作業していた同僚が負傷。
② 低体温症や凍傷
状況: 長時間寒冷地で作業を続けた結果、体温が下がり低体温症を発症。手足の感覚が失われ、作業に支障が出るケースも。
例: 電柱での作業中に手袋を外して作業を続けた結果、指先に凍傷が発生し病院での治療が必要となった。
③ 落下物による負傷
状況: 高所作業での工具や資材の落下が原因。雪や氷で手が滑りやすくなることが一因。
例: ヘルメット未着用の作業員が落下したスパナに当たり、頭部に軽傷を負った。
④ 車両事故
状況: 雪道や凍結路面でのスリップ事故が多発。現場への移動中や作業車両の運搬中に起こるケースが目立つ。
例: 凍結した坂道で作業車両が滑り、ガードレールに衝突。運転者に軽傷が発生。
2. 労働災害の防止策
① 転倒事故の防止
- 滑り止め加工が施された安全靴を必ず着用する。
- 作業場所や通路の雪かきや融雪剤の散布を事前に行う。
- 高所作業では必ずハーネスを使用し、二重の安全対策を講じる。
② 低体温症や凍傷の防止
- 防寒性の高い作業着や手袋、靴下を用意し、身体の末端を冷やさないようにする。
- 休憩時に温かい飲み物を摂取するなどして体温を保つ。
- 適宜休憩を挟み、長時間の連続作業を避ける。
③ 落下物対策
- 工具や資材は専用のホルダーや安全ロープで固定する。
- 作業場所の下を通る際は、必ずヘルメットを着用する。
- 落下物が発生しないよう、作業前に周辺確認を行う。
④ 車両事故の防止
- 作業車両は冬用タイヤを装着し、事前に点検を実施する。
- 凍結が予想される道路では、急発進や急ブレーキを避け、速度を落として運転する。
- 時間に余裕を持った移動計画を立て、焦らず安全運転を心がける。
3. チームで安全を守る意識を高めよう
- 毎朝のミーティングで、当日の天候や現場の状況を全員で共有する。
- 新人や不慣れな作業員には、安全管理を徹底するために声を掛け合う。
- 事故やトラブルが発生した際は、すぐに報告し、同じ問題が起きないよう全員で再発防止策を考える。
厳しい寒さの中でも、通信工事を通じて多くの方の生活を支えるのが私たちの仕事です。一つ一つの安全対策が、大きな事故を防ぎます。この冬も全員が無事に作業を終えられるよう、引き続き安全第一で頑張りましょう!